高校の授業中にケガをして重傷を負うという事故が2022年5月初旬に起こりましたが、その生徒が亡くなったことが明らかになりました。
授業中にどのようなことがおきたのでしょうか。
とても痛ましくて悲しい事故ですね。
県立工科高校で刃物で傷つける事故の概要
事故が起きたのは2022年5月6日、木材加工の実習授業中でした。
今月、愛知県立の工科高校で授業中に生徒が大けがをした事故について、県はこの生徒が先週死亡したと発表しました。
この事故は、今月6日、三河地区の県立工科高校で、2年生の男子生徒が、工具の「のみ」を調整する実習中に、誤って工具の刃先が左足に当たり、動脈を傷つけたものです。
県教育委員会は当時、男子生徒の容体について、一時心停止となったものの、その後回復したと発表していましたが、再び出血するなど容体が悪化し、今月12日の午後1時すぎに死亡したと明らかにしました。
(記事引用元:Yahooニュース)
新品のノミに金づちで金具をはめこむ作業中の事故でした。
刃物を調整していたところ、誤って刃物が左足の付け根付近に当たり外腸骨動脈に達し、出血多量で心停止状態となり緊急手術を受け一命をとりとめたはずでしたが、その後容体が悪化し死亡したということです。
授業中での事故。
どんな状況で刃先が足に当たったのかはわかりません。
動脈を傷つけたとなると出血多量になるのは間違いないでしょう。
手術が一度は成功して助かったかと思われた命が失われるというとても悲しい結果になってしまいました。
友だちも、親族の方も、先生も驚きと悲しみの中にいるのではないでしょうか。
のみが刺さった生徒は誰?
のみが刺さり死亡した生徒については、2年生の男子生徒とだけ報道されていて氏名は発表されていません。
実習は生徒9人と教員2人で行っていたということです。
目が行き届く人数での実習だったように思えますが、のみが刺さるということがあるのですね。
三河地区の県立工科高校はどこ?
この事故が起きたのは、愛知県三河地区の県立工科高校とだけ発表されています。
三河地区の工業高校を調べたらこのようになりました。
愛知県のホームページによると、三河地区というのは
・三河地方(西三河)
岡崎市 碧南市 刈谷市 豊田市 安城市 西尾市 知立市 高浜市 みよし市 幸田町
・三河地方(東三河)
豊橋市 豊川市 蒲郡市 新城市 田原市 設楽町 東栄町 豊根村
となっていました。
愛知県の地図に三河地方となっている所を色を付けてわかりやすくしてみた地図がこちらです。
(画像引用元(一部加工):愛知県ホームページ)
この地域にある県立工業高校を探したところこちらになりました。
・愛知県立豊田工科高等学校(豊田市)
・愛知県立碧南工科高等学校(碧南市)
・愛知県立刈谷工科高等学校(刈谷市)
・愛知県立豊川工科高等学校(豊川市)
・愛知県立岡崎工科高等学校(岡崎市)
・愛知県立豊橋工科高等学校(豊橋市)
この中のどこかの工業高校だと思われますが、特定はできませんでした。
学校の事故責任は?
愛知県教育委員会は当時の指導態勢などに問題はなかったとしています。
危険を伴う実習だということはわかっていたようで、実習は生徒9人と教員2人で行っていたとくことですから生徒4~5人を1人の教員が見ていたということになります。
これが適正だったのかどうかは判断ができませんが、普通の高校の授業でこんなに少人数で教えてもらうことはあまりないと思います。
学校側も気を付けていたのではないかとも思えます。
まったく自己責任がなかったかどうかは判断しかねますが、すべての県立工科高校で同様の実習を中止した上で、今後、再発防止のための委員会を設置し、事故防止策について検討すると発表しています。
世間の反応
この事故に対する世間の反応がこちらです。
救急科専門医です。
現場での対応について誰もコメントしていないので、ちょっとコメントします。
刺創による大腿動脈からの外出血であれば、血が出ているところを手で圧迫すれば止めれます。包帯などでの駆血ではなく、出血点を直接手で圧迫し、救急隊に引き継ぐまでひと時も離さない事が大事です。教員がこの事を知っていて、ちゃんと圧迫できていれば重症化を防げる可能性が高いです。
こういう初期対応についての教育が重要です。
この場に医者がいれば助けられたかもしれない
ただし、出来ることは医療ではなくて圧迫だけ
圧迫だけなら医者じゃなくても出来た
それだけの話です
知っているか知らないか
無知は時に人を殺してしまうこともあります
とっさに行動できるかどうか
行動出来なければ大切な人を助けられないこともあります
大変残念な事故です
回復されていたのではなかったんですね
本当にお気の毒です。
治療の問題なのか何かわかりませんが、傷を負った箇所も致命的だったんですよね?
運命と言わざるおえない悲しい事案ですよね。
このような悲しい事が起こらないよう指導される方々には
しっかりと対策をしていただきたいです。
生徒さんのご冥福をお祈りいたします。
いくら指導員を置こうが最終的には使う本人が危険なものを取り扱ってるという自覚と注意をしないといけないよ。
工具というのは、ちょっと使い方を誤るだけで大惨事につながります。
DIYをする方も多いですが気を付けてください。
ケガをしないよう最大の注意をしなければいけなかったことはもちろん、ケガをした場合の処置について意見のある方がたくさんいました。
知識は人を救いますから、こんな時を想定して知識を得て冷静に対応することも授業として必要なのかもしれません。
まとめ
とても残念な事故が起きてしまいました。
一度は命を取り留めたかと思われたのに、残念ながら高校2年生で命を失ってしまいました。
その場の状況がわかりませんが、注意しなければならなかったこと、このようなことが起きてしまった場合しなければならないことを十分に話し合い、徹底して、二度とこのような事故が起こらないことを祈ります。