コロナ禍での不正受給が目立って見つかっているこの頃。
故意に不正を働く人もいれば、意図せずやってしまっている人もいるようです。
今回多額の不正受給が発覚したのは、石川県加賀市で高級旅館を経営する萬谷浩幸社長です。
約2千万円の不正受給を指摘されたということですが、これほどの金額を不正受給した三代目社長、萬谷浩幸氏について調べてみました。
加賀の名門旅館が不正受給
「コロナ禍の約15カ月にわたる休業期間中、受給した雇用調整助成金のうち約2000万円が不正受給に当たると労働局から指摘を受けた。故意ではない。すみやかに返還し、再発防止に努めたい」
故意ではないと言っている萬谷浩幸社長ですが、15カ月にわたり約2000万円はかなり長期であり多額な受給のようにも思えます。
加賀市山代温泉で旅館「瑠璃光」「葉渡莉」を運営するよろづや観光は15日、石川労働局から雇用調整助成金(雇調金)約2千万円の不正受給を指摘されたと明らかにした。2020年6月以降、新型コロナで休館した際、複数の社員が出勤したにも関わらず、勤務がなかったと申請していた。会見した萬谷浩幸社長は故意の不正受給を否定し「社員の休業日が管理できていなかった。早急に返金したい」と述べた。
(記事引用元:Yahooニュース)
コロナの影響で旅館を休館し社員も休日にしたのに、お客様が来なくてもやらなければならない仕事があった社員が出勤をしていたようです。
休業日としているにもかかわらず、タイムカードに勤務時間が記録されていることから労働局に不正と指摘されたとのことでした。
ところが週刊文春では故意に不正受給を受けたとされる証言が掲載されたのです。
告発された内容は?
故意ではないという萬谷社長に対し、従業員から告発があったのです。
約15カ月の休館期間中も、約20名いる幹部は補助金申請や通販業務、館内整備等に追われて、1カ月にコロナ以前並の22日前後は出勤していたということです。
ところが会社側からはこんな指示がありました。
(画像引用元:週刊文春)
なんと出勤してもタイムカードは押さないようにとの指示でした!
「お金は雇調金が支給されるわけだから、休んでいても仕事しても同じ。ならぼんやり休んでいることないよね」
「休業中も精力的に取り組め」
萬谷社長は従業員に対して“休業出勤”を指示していたのです。
そしてなるべく多くの社員に休業を割り当てて出社人数を少なくするために、1人に対する業務量を増やし”手抜き”ともいえる仕事をさせていました。
消毒作業をしたら間に合わないので、消毒液を清掃作業には持ち込まず、消毒は省いていたということです。
コロナで休業しているのに消毒を省くって…そんな旅館で働いたり宿泊するのは絶対嫌ですよね。
「人件費を抑えようと出勤人数を減らしているので、現場はいつも人手不足。温泉では感染症を防ぐために温泉法に基づいて塩素濃度を0.4~1.0mg/L未満に保つ必要がありますが、よろづやでは適切な塩素管理をする人員を配置していないため、0mg/Lとなっていることが多い。今年1月、保健所の指導を受けても改善されませんでした」
このような温泉にとって致命的なことまでしていたということです。
積み上げた不正受給額は、相当な額(3000万円は下らない)とされています。
そして今回のことで積もりに積もった労働問題が告発されました。
○有給休暇は長年取得できない状況。5日を超える有給は『安易に与えるな』と発言。
○労働契約書に記載されているはずの賞与も、私が知る限り支給されたことは一度もない
○調理場でセクハラ被害に遭った社員が民事訴訟を検討している
なんともワンマンな社長なことは確かなようです。
何度指摘をされても方針を変えないというのは、かなり性格に問題がありそうですよね。
萬谷浩幸社長の顔画像や学歴、経歴は?
萬谷浩幸社長の顔画像はこちらです。
(画像引用元:週刊文春)
萬谷浩幸氏の最終学歴は早稲田大学を卒業ということです。
大学を卒業してよろづや観光に入社され東京事務所の営業マンとして働き始めました。
3代目ということですが血縁関係で社長に就任したわけではないのですね。
萬谷浩幸社長の年収は?
萬谷浩幸社長の年収についてですが、正確なところはわかりません。
よろづや観光の資本金は1000万円ということなので、社長の平均年収は700~800万かと思われます。
ただ賞与も払わず、これだけワンマンな経営をしていたとなると、自分の収入を多めにしていた可能性もありますね。
萬谷浩幸社長の嫁や子供は?
萬谷浩幸社長の家族関係については公表されていません。
自分の顔は公表しても私生活については何も言っていないので、もしかしたら独身なのでしょうか。
あるいは奥さんや子供がいても自分があまり好かれていないことを自覚していて、公表しないということもあります。
もし奥さんやお子さんがいたとしても、家族には罪はないと思いますのでそこで家族を攻撃することはやめましょう。
世間の反応
萬谷浩幸社長に対する世間の反応がこちらです。
自分は関西なので北陸の温泉地には何度も行っているし馴染みも深い。瑠璃光は高級旅館の位置付けで、子供がまだ小さい自分は行ったことが無いのだが、何年か前に両親が北陸に旅行に行く際に、安易にこの宿泊代ならある程度の満足感は得られるだろうと勧めた。すると旅行から帰って来た両親は声を揃えて、「見た目だけ。中身が無い」と酷評していた。
若いカップルには斬新なインテリア等は好みに合うのかもしれないが、本当の意味でのホスピタリティが欠けたホテル・旅館は、思い出にも残らないしリピート客も産まない。ここの経営者は目先のことだけで汲々としている人なのかもしれない。
「返還額は億単位にのぼるとみられ、会社が潰れかねないが、覚悟はありますか」
リアルな確認だなぁ…
どういう立場の人が告発したかわからないけど、それでもいいと行動された勇気に拍手
ワンマン経営はある意味裸の王様みたいなもんだし、例え職を失ったとしても自分を失うよりは良い決断だと感じます
間違ってることにきちんとNOを言える人が周りにいないと、遅かれ早かれ、規模を問わずこうなるのはずっと変わらないんだがなぁ…
こういうのを発覚させるのは当然タイムカードを押さないという悪事をさせられる従業員。
であれば経営者としては悪事を働いて得られた利益を従業員にもしっかり分配して「旨み」を与えるとともに「共犯」としてしまうことで口は固くなりリスクを軽減できたのではないか。
実際記事の宿以外にそうして会社ぐるみで国の金を吸い取っている企業はあるのではないかと考えてしまう。
こんなん結構多くの所がやってるだろうから、発覚が増えればみんなビクビクじゃないの?
最初はとにかくスピード受給させる為に色々書類なんかも省くところあっただろうけど、やっと落ち着いてきてどんどん悪さが露見してくる。
ここからが本当のお役所仕事。
頑張って不正受給業者や個人からたくさん返還してもらってね。
そしてそういう人は返還だけでなく罪としても罰せられて下さい。
確かに氷山の一角にしかすぎないのかもしれません。
突然やってきたコロナ禍に、これからもどんどんこのような経営者が摘発されるのでしょうか。
まとめ
上は人を選んで雇えるけど、下は経営者を選ぶことができません。
上からの指示であれば多少のことは無理をしなければならないこともありますが、明らかに悪い事を強要されるのは辛い事でしょう。
コロナ禍での不正受給はまだまだでてきそうですが、萬谷社長にもまだまだ問題がありそうですね。