2021年7月7日、女子生徒が転落死するというショッキングなニュースがありました。事故なのか自殺なのかはまだわかっていないようです。
この女子生徒が通っていたのが「桜蔭学園」でした。
東京都文京区にある中高一貫の私立女子校。
中学入試では女子学院中学校・雙葉中学校と共に「女子御三家」といわれている名門校です。
その桜蔭学園について詳しく調べてみました。
桜蔭学園とは
桜蔭学園とは、正式名を桜蔭中学校・高等学校(おういんちゅうがっこう・こうとうがっこう)といいいます。
高校からの入学者を募集していない完全中高一貫校です。
それなので冒頭でも記述しましたが、中学入試は「女子御三家」と言われるほどの学校なのですね。
(画像引用元:桜蔭学園公式㏋)
大学合格実績は全国の女子校の中でトップクラスで、1994年に初めて東大合格者数の高校ベスト10以内に入ってから2021年現在まで連続しているというのですからかなり優秀な生徒がたくさんいるのでしょう。
しかも医学部など医歯薬理系学部への合格者が多いというのですから、まさにこれからの女性社会を作り上げていく人材を育てている学園ですね。
桜蔭中学校の偏差値と学費
桜蔭中学校の偏差値はなんと70です!
東京都内で3位、全国で6位の偏差値です。
桜蔭中学校の学費は初年度(1年生)の時には入学手続時(38万円)や制服代などの費用もあるため、初年度納入金として1,123,050円かかります。
ほかに寄付金1口100,000円、2口以上(任意)であるそうです。
3年間で換算すると、年84万円の学費となるようです。
公立中学の場合、かかる学費は1年間で約48万円ということらしいので、約2倍はかかるということですね。
桜蔭中学校の評判は
桜蔭中学校の評判を表にしたものがありましたのでご紹介します。
(画像引用元:https://www.minkou.jp/junior/school/review/7532/)
ダントツなのは進学実績/学力レベルですね。
低いものの一つに施設とありましたが、この学園には校庭がないそうです。
校庭を使う体育祭のようなときには、ひばりヶ丘に学校の運動場があるのでそこに通うそうです。
部活が低いのはやはり勉強に専念する生徒が多いためのようです。
他にもこのような評価がありました。
〇いじめの話は聞かない。あまりそういう対象もいないと思われる。
〇学習量が多い。ついていくのはそれなりに大変な様子。一定レベルの基礎学力がないと厳しい。
〇自由でほのぼの。外からの印象と少し違うかと。色んな子がいて、先生も基本見守るスタンス。のんびりした子が多い。
〇勉強はしっかり出来るというか、しないといけない環境だと思います。土曜日の放課後にOBが勉強を見てくれる時間があるようです。
〇伝統校らしい制服なので、可愛いい制服ではありませんが、あまり制服にこだわらなければ、問題ないと思います。案外男子校から人気がある。
このような評価がありました。
全体的にみて、集団でなにかをするというよりも個人でいることが多いイメージの中学です。
数人のグループで遊んだり何かをしたりというのではなく、個々で本を読んだり勉強したりという感じなのでイジメもあまりないのかもしれないですね。
やはりイジメは数人集まると必ずある問題ですから。
桜蔭高校の偏差値と学費
桜蔭高校の偏差値は71です!
といっても高校入学時に入学試験がないので、調べるところによっては偏差値が変わってくるようです。
桜蔭高校の学費は初年度(1年生)の時には入学手続時(22万円)を含めて869,100円ということです。
全日制の公立高校の場合は118,800円/年ということですからかなり差があります。
入学手続き時にかかる金額も入学料5,650円、入学審査料2,200円が別途かかるだけのようです。
制服のあるなしでも金額は変わってきますが、やはり公立高校のような学費というわけにはいかないようですね。
1口 100,000円、2口以上の寄付が必ず必要となるようですし。
桜蔭高校の評判は
桜蔭高校の評判を表にしたものをご紹介します。
(画像引用元:https://www.minkou.jp/hischool/school/review/647/)
やはり飛びぬけているのは進学ですね。
それ以外は中学校とあまり変わらないようです。
制服にいたっては中学校でも高校でも評判は悪いようですね。
昔からの制服なので、今時には抵抗のある子も多いのかもしれません。
他にもこのような評価がありました。
〇服装に規定はあるが、他に比べて緩いと思う。ただ、携帯電話は家を出てから家に着くまで禁止。
〇制服のデザインは好みが別れる。ダサいと言う人が圧倒的に多いが私は好き。ただ、夏服でもとても暑い。電車内で蒸れる。
〇アルバイトは禁止。
〇勉強する環境が整っていて、実績は毎年すごい。
〇個性的な人が多く、刺激される毎日を送ることが出来る。また、それぞれの個性が尊重される環境であるがゆえ、いじめは皆無である。
〇クラブに活気はない。クラブ活動を本格的にやりたい人には他校をすすめる。
携帯電話禁止というのも進学校ならではなのでしょうか。勉強中には必要もないし、学校にいる間は勉強に集中ということなのかもしれません。
高校でもいじめはないということです。女子校なのに?と思いますが、在校生やその親もそう言っているので確かなのでしょう。
とにかく勉強重視の学校なのですね。きっと生徒も他に気を取られている時間もないのかもしれません。
桜蔭高校の校則や制服は
桜蔭高校の校則はこのようなものがありました。
靴類(校外):黒のローファーまたは運動靴。
女子靴下:白ソックスまたは黒タイツ。
バック:規定の肩かけ鞄。医師の許可が出た場合のみ規定のリュックサック可。
頭髪:肩につく長さのものは結ぶ。染めやパーマ等は禁止。
コート類:無地の紺色のみ。学校指定のものでも個人で用意したものでも可。
セーター類:規定のもののみ。
化粧:不可(色つきリップ程度は見かける)
なかなか昭和チックな校則がありますね。
他にはスマホは基本的には禁止ですが緊急時の連絡はできるようです。
あとはバイトは禁止となっていますね。
服装に関する校則がかなりありました。
気になる制服はこちらです。
(画像引用元:桜蔭学園公式㏋)
制服や校則を見た限りの私の印象では「見た目に個性はいらない」といった感じでしょうか。
勉強に集中するためには、おしゃれや他のことに気を取られる必要はないと言っているように思えます。
桜蔭高校出身の有名人は
桜蔭高校を卒業した有名人にはこのような人がいました。
菊川怜 (タレント)
水森亜土 (クリエイター)
繁田美貴 (アナウンサー)
野村昭子 (タレント)
黒崎めぐみ (アナウンサー)
豊田真由子 (議員)
三浦奈保子 (タレント)
篠原一 (作家)
楠城華子 (ミュージシャン)
土井香苗 (弁護士)
藤村由紀子 (アナウンサー)
山田美樹(衆議院議員)
染井明希子(アナウンサー)
水島広子(医師)
藤垣裕子(東京大学副学長・理事)
私が知っている人は数少ないですが、菊川怜さんや三浦奈保子さんは女優でもありながらクイズ番組ではいつも活躍している頭のいい女性ですよね。
もちろん水森亜土さんのイラストは見たこともありますし、豊田議員も知っています。
東大出身の方が多いようです。
まとめ
地方に住む私にとっては初めて聞く学園の名前でした。中高一貫という学校も地元にはありません。
本人の意思でこの学校に行って、学問に励みたいと思うのならそれはとても素晴らしい環境に育っているのだと思います。行きたくてもなかなか行けない人もたくさんいるのではないでしょうか。金銭的にも親の負担が大きいですから。
勉強ができるという環境に恵まれていることは本当に羨ましいです。知識は宝です。持ってて損をすることはありません。
これからは「桜蔭学園」出身者が目につきそうな気がします。