福岡市中央区の賃貸タワーマンション「スタリア大濠ベイタワー」が解体されることが分かりました。
2015年に旧東洋ゴム工業=TOYOTIRE(トーヨータイヤ)のデータ改ざんが明らかになっていますが、免震ゴムの交換が進められているところの突然の解体ということに、不満が集まっています。
いったいなぜ解体されることになったのか、詳しく調べてみました!
解体されるタワマン・カスタリア大濠ベイタワーの場所はどこ?
解体されるタワマン・カスタリア大濠ベイタワーの場所はこちらです。
〒810-0075 福岡県福岡市中央区港1丁目6−6
家賃や施工会社、管理会社は?
このカスタリア大濠ベイタワーは、賃貸タワーマンションで30階建てです。
引用:https://www.homes.co.jp/archive/b-35593406/
家賃は広さや階によって異なりますが、7万~15万円ほど。
そこまで高級マンション!という家賃ではなさそうですね。
周囲のマンションも同じくらいの値段でした。
施工会社を調べてみると
・ビーエス三菱、内藤工務店、さとうべネック
現在の管理会社は「Good不動産」で、オーナーが大和ハウスリートとのことです。
福岡市タワマンの譲渡、売却される会社は?
このタワマンは、2013年に大和ハウスリートが買い取って名前も「ディーウィング・ベイタワー」から現在のカスタリア大濠ベイタワーに変更されています。
最初の事業主だったデベロッパーのディックスクロキは2008年2月に倒産。
その後Good不動産が継承をしています。
そして今回、大和ハウスリートが売却を決定し、解体することになったという流れです。
名称:カスタリア大濠ベイタワー / 竣工時 ディーウイング・ベイタワー、設計:小野設計 / 現 傳設計(福岡市)、構造:ピーエス三菱、施工 ピーエス三菱・内藤工務店・さとうベネックJV、竣工 2006・H18。
— タケ@ALL-A (@take_all_a) July 16, 2021
事業主だった福岡市のデベロッパー、ディックスクロキは2008・H20に倒産し、事業はDIX(ディックス、現 Good不動産)が継承した。ディーウイング・ベイタワーは大和ハウスリートが2013・H25に取得後、カスタリア大濠ベイタワーに名称変更。2021・R3に売却を決定後、解体が発表されるという経緯。
— タケ@ALL-A (@take_all_a) July 16, 2021
譲渡の詳細はこちらです。
大和ハウスリート投資法人(本投資法人)が資産の運用を委託する資産運用会社である大和ハウス・アセットマネジメント(株)(本資産運用会社)は、本日(6月30日)、下記の物件(譲渡予定資産)の譲渡(本譲渡)を決定しましたので、お知らせいたします。
<譲渡内容>
譲渡予定日:2021年9月30日
譲渡予定価格:37億40百万円
想定帳簿価格:23億84百万円
譲渡予定価格と想定帳簿価格の差額:13億55百万円
譲渡損益:13億35百万円
鑑定評価額:37億40百万円
プロパティ・マネジメント(PM)会社:(株)ミヨシアセットマネジメント
譲渡先について、
譲渡先は国内の事業会社ですが、名称等の開示について承諾が得られていないため、非開示としています。
引用:https://n-seikei.jp/2021/07/post-77111.html
解体理由は免震ゴムじゃない?
この大和ハウスリートという会社は、投資運用をする会社です。
よって本当に免震ゴムが理由ではないのではと言われています。
まずこのマンションは2006年に完成。店舗用3戸と居住用212戸があり、居住用には2月末時点で約4割が入居している状態です。
4割というのはとても低いですよね・・・。入居率の低さも原因ではないでしょうか。
採算が合わずに仕方なく解体ということになったのかもしれません。
ちなみに管理会社名義で各戸に配布された「全室退去のご案内」とする文書が配られていますが、そこには「関係各所と協議、相談を重ねた結果、解体せざるを得ないという結論に至った」と書かれており、免震ゴムの交換でなく解体する理由は説明がされていない状態です。
住民の声は?
実際に今住んでいる方もいらっしゃいます。
住民の皆さんの声としては、
・「解体通知は唐突すぎて納得できない」と憤っている
・「景色や立地が気に入って入居した人もいる。補償額も不十分ではないか。関係者はもっと説明を尽くして」
やはり説明が少なく、いきなりの出来事に戸惑っているようですね。
中には来年6月までの退去を求める代わりに、6ヶ月分の賃料相当額を払うとの通知が管理会社名で送られてきたとのこと。
理由が免震ゴムなら分かるのですが、それではない理由がありそうでそこをしっかり説明してほしいとのことですね。
世間の反応
・あそこは中央区と言っても博多湾岸の埋め立て地なので地盤は弱いはずだし、博多湾に面しているから地震でもあれば津波が来る可能性がある。見晴らしは良さそうだけど、よくあんなところにタワマンなんて建てたなと思いますね。
・もちろん、ご指摘の通り、不採算物件なので、壊して賠償金を請求、でもそれは正しい。
これをダメというなら、もう会社経営のできない人。合法で極めて正しい。
もう一つ、住民は賃貸契約できちんと書かれているはず。おそらく、その契約内容よりもさらに譲歩した内容のようなので、文句言うのは、自分が結んだ契約を自分で違うといっているようなもの。それでも文句を言うのは自由。
・ひどい話だが、それでも賃貸だから入居者は退去さえすればよく、金銭的負担はわずかで済む(引っ越し費用くらいか)のは不幸中の幸い。
これが分譲マンションで大枚をはたいて購入した物件だったら、目も当てられない大損害になるところだった。
・倒壊する恐れがなければ、採算度外視で建て直しはしない。普通に考えたら、そんな危険なところにずっと住みたいと思わないんじゃないかな。
やはり危険な場所なんですね・・・。
住み心地よく感じている方もいるかもしれませんが、賃貸ですし安全な家に住む方がいいのかもしれません。
まとめ
以上、免震ゴム問題で話題となっていたカスタリア大濠ベイタワーの解体について調べてみました。
解体は決定のようですが、まだ住んでいる方もいるのでしっかり説明が必要になってきそうですね。
ですがとても危険なマンションのようなので、早めに退去したほうがいいかもしれません。
何かあってからでは遅いので、きちんと折り合いをつけてほしいですね。