石川県の小松基地を離陸したあと消息不明になっている航空自衛隊のF15戦闘機。
3日経過している現在も捜索中ですが、まだ戦闘機も乗っていた自衛隊員2人も見つかっていません。
行方不明になってから1日経過した2022年2月1日に戦闘機に乗っていた自衛隊員の氏名を発表しました。
F15戦闘機が墜落
行方がわからなくなっているのは、「アグレッサー部隊」と呼ばれる精鋭のパイロットが乗る戦闘機だそうです。
離陸してすぐに機体は呼びかけに応じなくなったということで、その直前にはオレンジ色に光っている機体の一部が見えたということです。
1月31日午後5時半ごろに離陸した直後に消息を絶った、石川県にある航空自衛隊小松基地に所属する、F-15戦闘機。
発生から丸1日たったが、1日午後現在も乗っていた隊員2人の行方はわかっていない。
(中略)
また、航空自衛隊は行方不明になっている2人の名前を公表した。
乗っていたのは、飛行教導群司令の田中公司さん(53)と、隊員の植田竜生さん(33)。
田中さんは過去に、アクロバット飛行で知られるブルーインパルスの隊長を務めていた。
防衛省は、戦闘機がレーダーから消えた付近の海上で、1月31日夜、機体の一部を回収したことから、戦闘機は墜落したとみられる。
(記事引用元:Yahooニュース)
戦闘機に乗っていたのは53歳のベテランと33歳の方でした。
事故が起きたのが1月31日ですのですでに3日目となりますが、見つかったのは機体の一部だけです。
機体の一部が見つかったということは戦闘機は壊れているということになりますから、墜落したのは確かなようですね。
53歳の田中さんはあのブルーインパルスの隊長を務めていたということですから、かなりの技術を持った方なのでしょう。
私は長野オリンピックの時に初めてブルーインパルスを生で見て、本当に感動しました。
行方不明の2人が無事だといいのですが…。
墜落事故の原因は?
乗っていた1人の田中広司さんはアグレッサー部隊の司令というベテランでもトップクラスの腕を持つエリートパイロットです。
操作ミスということは考えにくいですね。
航空自衛隊小松基地(石川県)を訓練のため離陸してすぐに、石川県沖の日本海に「10秒ほど火柱が出て、海面から煙が上がった」という情報があります。
他にも目撃者がいて、このような証言をしています。
”加賀市新保町で海面から火柱が上がるのを目撃「右側が急に明るくなった。船にぶつかったり、家に落下していたりしたらと思うとぞっとする」”
”北陸自動車道を走行中、赤い光を見た。「松林越しに赤オレンジ色に海面が光った。タンカーが爆発したのかと思った」”
明らかに戦闘機が爆発して墜落したと思われる状況です。
小松基地の隊員は「衝撃的だ。精鋭のパイロットでも対応できない状況だったのか。信じられない」と言っていました。
それほどの技術を持ったパイロットだった田中さんが対応できない状況とはどのような状況なのでしょうか。
戦闘機が墜落する原因となるものを1部あげてみます。
○操縦士が平衡感覚を失う「空間識失調」に陥った
今回操縦していたのは田中公司さんだったと思われます。田中さんに限ってこのような状況になることも考えにくく、しかも植田竜生さんが同乗していたのですからもし空間識失調になっても操縦を交代することができたはずです。
○エンジントラブル
もしエンジントラブルが発生したのだとしたら、これは整備不良によるものと思われます。
離陸してすぐですから、基地での整備で見落としがあったことになりますが、F15戦闘機はエンジントラブルに強い双発機ということです。
○バードストライク(鳥などの飛行物」がジェットエンジンに入る)
パイロットにも機体にも異常がない場合の事故として最も考えられるのがバードストライクです。
「赤い光が見えた」という情報から鳥ではない何かが戦闘機にぶつかったという可能性もあるようです。
墜落の原因とともに、行方不明の安否も心配です。
田中公司1等空佐の顔画像や家族は?
行方不明になっている田中公司1等空佐の顔画像はこちらです。
行方不明のF15のパイロットは、飛行教導群司令の田中公司1佐(52)と、同群飛行教導隊の植田竜生1尉(33)。
田中1佐(52)はブルーインパルスの隊長を務めた事があり人気のパイロットです。#F15戦闘機 #F15 pic.twitter.com/hL5vgxPJud
— 航空機調査アナリスト (@mogmogpoohpooh) February 1, 2022
こちらが筑前町役場の広報誌に載っていた田中公司さんです。
(画像引用元:https://slideshowjp.com/doc/714312/%E7%94%B0%E4%B8%AD%E5%85%AC%E5%8F%B8---%E7%AD%91%E5%89%8D%E7%94%BA%E5%BD%B9%E5%A0%B4)
田中さんは現在53歳ですが、家族についてはなにも情報がありませんでした。
年齢的には結婚してお子さんもいてもおかしくはありませんが、どんなに技術を持っていても決して安全な職業ではありません。
パイロットは若くして引退する人が多い中、田中さんは52歳で現役のパイロットですからもしかしたら独身で仕事に全集中しているのかもしれません。
田中公司1等空佐の経歴(学歴)は?
田中公司1等空佐の経歴などについて調べてみました。
出身:(福岡県筑前町)防衛大38期
高校:西南学院高校
大学:防衛大学
2011年~2014年:ブルーインパルスに入隊
2021年6月18日:航空戦術教導団・飛行教導群司令(1等空佐)
前職:航空幕僚監部総括副監理監察官
2011年以前の経歴についてはわかりませんでした。
エリートであったことは間違いないですね。
世間の反応
この事故に関する世間の反応がこちらです。
小松基地カラ僅か5㌔という至近距離で機影がレーダーから消えるとなると戦闘機の速度ならほんの数十秒のことだろうから、熟練パイロットでも対処出来ない程の大きなトラブルが機体自体に起きた可能性が高いと思う。
それに管制官が離陸時にオレンジ色の光を心配してこの機体に呼びかけても応答が無かったことを考えると、既に応答するような暇も無かったとしか思えないのだが…。
そして何よ、必死の捜索活動にもかかわらず、お二人の安否が未だに分からないのは本当に心配になる。
どうか無事でいることを祈るばかりだ。
消息を絶った機体のカラーリングは昨年、テレ東の「超スゴ! 自衛隊の裏側見せちゃいます!」という番組で、武田真治が搭乗し実際に飛行した機体だったと思います。
だとすれば取材時のパイロットが現在行方不明の田中公司1佐かと思うと、胸が詰まります。
懸命に捜索にあたっている方々に感謝とエールを送ると共に、一刻も早くお二人が無事に発見されますことを心よりお祈りいたします。
報告書では教導群司令と部下の方の2名が搭乗とのこと。
アグレッサーのプライドで機体の立て直しを試みてたのか…
機体は消耗品だがあなたたちの代わりはいません。
厳しい状況ですが早く、一刻も早く見つけてあげて。
どうか、どうか、ご無事でありますように…
捜索にあたっている方々、お疲れでしょうが、なんとか見つけてほしいです。
お願いします。
行方不明から3日目になりますが、みなさんお2人の無事を願っています。
命より大事な物はありません。
寒さも厳しく大変な状況ですが、私もお2人が無事であることを祈っています。
まとめ
戦闘機墜落事故で行方不明になっている1人は、ベテランでもありエリートパイロットでもある田中公司さんです。
経験も豊富で技術面も素晴らしい物を持ったパイロットですら事故が起こってしまいました。
常に緊張を持った命がけの職業ですが、命は失って欲しくないです。
どうか田中公司さんと植田竜生さんが無事に見つかりますように。